関係性の変化
最近、疲れてる人たちをよく見る。
自分は元々、合理的に生きてた、損得勘定で生きてた。
今振り返ると、わかる。
その生き方だとお互いに消費し合う関係だったと。少なくとも銀行員時代までは。
やってあげて返してもらう、貸しを作って返してもらう、借りを作ったら返さないといけない、Give&Takeの関係性。その人との関係性。
いつの間にか強制・義務になってしまっている。相手に同レベル・もしくはそれ以上のことを知らず知らずのうちに要求してしまっている。
それはつまらない、窮屈な関係性。
それ以下のものが来た時に、勝手に落胆している。
そんな関係性に疲れてしまっていた。
ただ、自転車で日本一周したことで、その価値観が大きく変わった。
旅していると、いろんな人が助けてくれる、支援してくれる。
旅を始めて1週間も経たないうちにコンビニで休憩してたら
「日本一周中ですか?僕も去年回ってたんです!よーやく旅人に会えた!!好きなものは何ですか?全部買います!!!」
て言ってくれて、製薬会社勤務で旅に必要な常備薬をくれ、更には1000円札をカンパとして差し出してきた。ただお金のカンパだけはお断りしました。銀行を出てすぐの自分には、お金をもらうことに抵抗があった…
でも、ある時、差し入れをしてくれた人から
「もらってくれてありがとう。」
て言われた。
「何で?」
て思ったけど、
その人にとっては旅人に差し入れできたことが嬉しかったみたい。
その人も過去に旅をして、その時にいろんな人にお世話になった。
その時の恩返しを、恩送り(ペイフォワード)をまた別の旅人へ回す。それが自分のやりたいことだから、受け取ってくれてありがとうって。
言われた当時はしっくりこなかった。
でも、与えたい人にとって、受け取る側の人はむしろもらわない方が失礼。Give&Takeの関係性ではなく、その人は与えたいだけなのだから。だから、その好意を受け取り、それをまた別の人へ与える。思いやりの連鎖。もし自分がそれを受け取らなければ、連鎖を止めてしまうことになる。
上から下への流れ。親が子供へ、祖父母が孫へ、無償の愛。彼氏彼女・夫妻への見返りを求める愛ではなく、無償の愛。自分がやりたいからやる、与えたいから与える、与えること、その行為だけでその人は満足。そこから先は特に求めてない。自分自身の行動で完結する。
このことが頭で理解して身体に落ちてくるまで時間がかかった。でも、旅を続けていると、よくわかるし、そっちの世界観で生きたくなった。
またある時、
「誰かに何かをしてあげても、基本的にはその人からは返ってこない。巡り巡って返って来る。」
と言われた。
あーね、なるほど。
自分が余裕のある時に与える(気持ちに余裕がないと、やってあげたから…つまり、Takeを求めちゃう)。
そーすると、自分に余裕がないとき、何かあったときに助けてもらえるのかなーって。
検証結果として、うん、まだ自分がフリーランスで生きてられてるから、それは巡り巡ってきたのかなーっと。笑
ペイフォワード、ギフト経済、give&given、与え合う関係性、幸福を生む関係性。
自分が出来ることを、出来る範囲内で与え続ける。与え続けることで生まれる、幸福の連鎖。そんな世界で回ったら、面白いんだろうなーって思って行動してたら、いつの間にかそーいった世界の中で自分が生きてる。
自分が望む世界観があるのなら、その方向性を向いて歩き続ければ、きっとその世界はあると思う。
Give&Takeの関係からgive&givenの関係へ。
窮屈な関係から幸福の関係へ。
消費し合う関係から与え合う関係へ。
切り捨て合う関係から認め合う関係へ。
春日部にもそんな関係性が広がることを期待して。
明日も、世界はきっと面白い。